Fortran parameterとは

2022年4月1日2022年11月6日

Fortranの宣言文で、parameterというワードを見たことはないでしょうか。

本記事では、Fortranでの、parameterの意味を紹介します。

結論

宣言文にparameterを入れることで、その変数の値を固定し、再代入できなくします。

parameterで宣言する場合、以下のように記述します。

型,parameter::変数名=値

具体例を示します。

implicit none
character(10)::myName="Tanaka"
myName="Suzuki"
write(*,*)myName
stop
end

Suzuki

2行目で文字列myNameを宣言して、値をTanakaとしています。

しかし、3行目で文字列myNameをSuzukiに変えたことで、出力結果が、Suzukiになりました。

implicit none
character(10),parameter::myName="Tanaka"
myName="Suzuki"
write(*,*)myName
stop
end

myName="Suzuki"
1
Error: Named constant 'myname' in variable definition context (assignment) at (1)

エラーメッセージが出ました。

これは、parameterで宣言することで、再代入を禁止しているわけです。

parameterを用いるメリットとして、宣言以降、値を変える必要がない場合があります。

誤ってその変数を再代入しようとした場合、エラーメッセージで教えてくれるわけです。

また、プログラムの読み手にparameterを用いた変数は、ある値から変わりませんよと明示的に伝えることもできます。

parameterの記法

型,parameter::変数名=値

Fortranのparameterは、値を固定する役割を持ち、再代入などした際、エラーメッセージで教えてくれます。