Excelで表計算させる際、相対参照、絶対参照、複合参照の概念を知っておく必要があります。
本記事では、そんな相対参照、絶対参照、複合参照について紹介します。
相対参照とは
数式をコピーする際、参照先が連動し、数式が変化する方式
言葉だけでは、分かりづらいので実際に具体例で確認します。
具体例①
1.セルC1は、セルA1とセルB1の足し算をしています。
![](https://enjoy-pglife.com/wp-content/uploads/Articles/2023/相対01.png)
C1は、左から3番目かつ上から1番目であり、
左から1番目かつ上から1番目(A1)と左から2番目かつ上から1番目(B1)の足し算といえます。
2.次にセルC1をセルC2にコピーします。
![](https://enjoy-pglife.com/wp-content/uploads/Articles/2023/相対02.png)
セルC2は、A2とB2の足し算をしています。
C2は、左から3番目かつ上から2番目であり、
左から1番目かつ上から2番目(A2)と左から2番目かつ上から2番目(B2)の足し算といえます。
青い箇所が変更されていることが分かると思います。
C1を基準に動いた分(上から1つシフト)のみ数式のセルも移動しています。
具体例②
1.セルD2は、セルA1とセルB2の足し算をしています。
![](https://enjoy-pglife.com/wp-content/uploads/Articles/2023/相対03.png)
D2は、左から4番目かつ上から2番目であり、
左から1番目かつ上から1番目(A1)と左から2番目かつ上から2番目(B2)の足し算といえます。
2.次にセルD2をセルE3にコピーします。
![](https://enjoy-pglife.com/wp-content/uploads/Articles/2023/相対04.png)
セルE3は、B2とC3の足し算をしています。
E3は、左から5番目かつ上から3番目であり、
左から2番目かつ上から2番目(B2)と左から3番目かつ上から3番目(C3)の足し算といえます。
青い箇所が変更されていることが分かると思います。
D2を基準に動いた分(上から1つシフト、左から1つシフト)のみ数式のセルも移動しています。
このように数式をコピーすることで、コピー元を基準に動いた分数式のセルも変動するのが相対参照です。
絶対参照とは
数式をコピーする際、参照先が固定され、数式が変化しない方式
こちらも実際に具体例で確認します。
具体例
1.セルD2は、セルA1とセルB2の足し算をしています。
![](https://enjoy-pglife.com/wp-content/uploads/Articles/2023/絶対01.png)
絶対参照をする際は、セルのアルファベットと数字の前に$マークをつけます。
2.次にD2をE3にコピーします。
![](https://enjoy-pglife.com/wp-content/uploads/Articles/2023/絶対02.png)
相対参照とは違い、コピー先でもコピー元と同じ数式となりました。
このように数式をコピーすることで、コピー元と同じ数式になるのが絶対参照です。
複合参照とは
相対参照と絶対参照を組み合わせた方式であり、行列のどちらかを固定します。
行(数字)を固定する具体例
1.セルD2は、セルA1とセルB2の足し算をしています。
![](https://enjoy-pglife.com/wp-content/uploads/Articles/2023/複合03.png)
固定する行(数字)の前に$マークをつけます。
D2は、左から4番目かつ上から2番目であり、
左から1番目かつ上から1番目(A1)と左から2番目上から2番目(B2)の足し算といえます。
2.次にセルD2をセルE3にコピーします。
![](https://enjoy-pglife.com/wp-content/uploads/Articles/2023/複合04.png)
セルE3は、B2とC3の足し算をしています。
E3は、左から5番目かつ上から3番目であり、
左から2番目かつ上から1番目(B1)と左から3番目上から2番目(C2)の足し算といえます。
赤い箇所が固定されていることが分かると思います。
列(アルファベット)を固定する具体例
1.セルD2は、セルA1とセルB2の足し算をしています。
![](https://enjoy-pglife.com/wp-content/uploads/Articles/2023/複合01.png)
固定する列(アルファベット)の前に$マークをつけます。
D2は、左から4番目かつ上から2番目であり、
左から1番目かつ上から1番目(A1)と左から2番目上から2番目(B2)の足し算といえます。
2.次にセルD2をセルE3にコピーします。
![](https://enjoy-pglife.com/wp-content/uploads/Articles/2023/複合02.png)
セルE3は、B2とC3の足し算をしています。
E3は、左から5番目かつ上から3番目であり、
左から1番目かつ上から2番目(A2)と左から2番目上から3番目(B3)の足し算といえます。
赤い箇所が固定されていることが分かると思います。