GrADSで描画すると、デフォルトで左下にロゴ、右下に日付が表示されます。
![](https://enjoy-pglife.com/wp-content/uploads/2021/05/3-1.png)
上図のように、左下にGrADS/COLAというロゴ、右下に日付が表示されます。
ロゴと日付を消すには、以下のコマンドを打ちます。
ga-> set grads off
しかし、日付が消えても、ロゴが消えない場合があったので調べました。
原因
いろいろ試行錯誤した結果、clearというコマンドでこのような問題があることが分かりました。
そもそも、clear(c)
は、表示されている図を消去するコマンドです。clear(c)
をしても、その前に設定していた、set x ,set y, set t
や開いているコントロールファイルは残っていました。
ですので、set grads off
の設定も残っていると思っていました。
しかし、set grads off
の後にclear(c)
を打って、再度描画すると、ロゴが消えません。
clear(c)
を打たず、set grads off
と打ち、描画すると、日付、ロゴが消えました。
具体例を示します。
具体例1
'open T.ctl'
'set display white'
'set mproj off'
'c'
'd t'
![](https://enjoy-pglife.com/wp-content/uploads/2021/05/3-2.png)
set grads off
を実行していないので、当然、ロゴ、日付が表示されます。
ここで、コードの解説をします。
open T.ctlでコントロールファイルを開いています。
set display whiteで、デフォルトで背景が黒いので、白に変更しています。
set mproj off で、背景の世界地図を消去しています。
cで今まで設定を反映、および図の消去。
d tで変数(t)を描画しています。
具体例2
'open T.ctl'
'set display white'
'set mproj off'
'set grads off'
'c'
'd t'
![](https://enjoy-pglife.com/wp-content/uploads/2021/05/1.png)
具体例1とは異なり、set grads off
を実行していますが、そのあと、clear(c)
を実行したことでロゴが消えていません。
具体例3
'open T.ctl'
'set display white'
'set mproj off'
'c'
'set grads off'
'd t'
![](https://enjoy-pglife.com/wp-content/uploads/2021/05/2-1.png)
具体例2では、set grads off
のあとにclear(c)
を実行していましたが、具体例3では、clear(c)
のあとに、set grads off
を実行したことでロゴと日付が消えました(喜)
しかし、clear(c)
を打ったことでset grads off
の設定が完全に消去されているというわけではなさそうです。日付は消えています。
まとめ
set grads off
は、日付とロゴを消すコマンドではありますが、clear(c)
を間に入れるとロゴは消えず、表示されてしまいます。したがって、clear(c)
のあとは再度、set grads off
と打つ必要があります。