GrADSで描画すると、デフォルトで左下にロゴ、右下に日付が表示されます。
上図のように、左下にGrADS/COLAというロゴ、右下に日付が表示されます。
ロゴと日付を消すには、以下のコマンドを打ちます。
ga-> set grads off
しかし、日付が消えても、ロゴが消えない場合があったので調べました。
原因
いろいろ試行錯誤した結果、clearというコマンドでこのような問題があることが分かりました。
そもそも、clear(c)
は、表示されている図を消去するコマンドです。clear(c)
をしても、その前に設定していた、set x ,set y, set t
や開いているコントロールファイルは残っていました。
ですので、set grads off
の設定も残っていると思っていました。
しかし、set grads off
の後にclear(c)
を打って、再度描画すると、ロゴが消えません。
clear(c)
を打たず、set grads off
と打ち、描画すると、日付、ロゴが消えました。
具体例を示します。
具体例1
'open T.ctl'
'set display white'
'set mproj off'
'c'
'd t'
set grads off
を実行していないので、当然、ロゴ、日付が表示されます。
ここで、コードの解説をします。
open T.ctlでコントロールファイルを開いています。
set display whiteで、デフォルトで背景が黒いので、白に変更しています。
set mproj off で、背景の世界地図を消去しています。
cで今まで設定を反映、および図の消去。
d tで変数(t)を描画しています。
具体例2
'open T.ctl'
'set display white'
'set mproj off'
'set grads off'
'c'
'd t'
具体例1とは異なり、set grads off
を実行していますが、そのあと、clear(c)
を実行したことでロゴが消えていません。
具体例3
'open T.ctl'
'set display white'
'set mproj off'
'c'
'set grads off'
'd t'
具体例2では、set grads off
のあとにclear(c)
を実行していましたが、具体例3では、clear(c)
のあとに、set grads off
を実行したことでロゴと日付が消えました(喜)
しかし、clear(c)
を打ったことでset grads off
の設定が完全に消去されているというわけではなさそうです。日付は消えています。
まとめ
set grads off
は、日付とロゴを消すコマンドではありますが、clear(c)
を間に入れるとロゴは消えず、表示されてしまいます。したがって、clear(c)
のあとは再度、set grads off
と打つ必要があります。