GrADSのmaskout

ある値以上、以下の分布を見るためにマスクをかけたいときがあると思います。

GrADSでは、maskout関数でできますので紹介します。

構文

maskout(var,mask)

varは変数名でmaskはマスクをかける条件を記述します。

maskは独特な書き方になります。

例を紹介します。

maskout(var,var)

この場合、変数varが0以下の値をマスクするという意味になります。

mask=var<=0

具体例を5点紹介します。

具体例1

maskout(var,-var)

この場合、変数varの0以上の値をマスクします。

mask=-var<=0

var>=0

というわけです。

結果として0以下の値が表示されます。

マスクなし

マスクあり

具体例2

maskout(var,-var-10)

この場合、変数varの-10以上の値をマスクします。

mask=-var-10<=0

-var<=10

var>=-10

というわけです。

結果として-10以下の値が表示されます。

マスクなし

マスクあり

具体例3

maskout(var,-var+10)

この場合、変数varの10以上の値をマスクします。

mask=-var+10<=0

-var<=-10

var>=10

結果として10以下の値が表示されます。

マスクなし

マスクあり

具体例4

maskout(var,var-10)

この場合、変数varの10以下の値をマスクします。

mask=var-10<=0

var<=10

結果として10以上の値が表示されます。

マスクなし

マスクあり

具体例5

maskout(var,var+10)

この場合、変数varの-10以下の値をマスクします。

mask=var+10<=0

var<=-10

結果として-10以上の値が表示されます。

マスクなし

マスクあり

まとめ

GrADSでマスクをかけたいならmaskout関数です。

maskout関数は、値のみだけでなく範囲指定もできるようです。

http://wind.geophys.tohoku.ac.jp/index.php?%B8%F8%B3%AB%BE%F0%CA%F3/GrADS/GrADS%A4%CETips