GrADS defineコマンド

GrADSのdefineコマンドですが、新たな変数を定義する際に用いります。

具体例

例えば、異なる時刻である変数の領域平均の偏差をみたいとします。

そうした場合、ある時刻の変数を領域平均した値と、もう一つの時刻の変数を領域平均した値をそれぞれ定義して

その定義した値の差をとることになります。

'sdfopen sample.nc'
'set t 1'
'define var1=aave(t,x=1,x=512,y=1,y=512)'
'set t 2'
'define var2=aave(t,x=1,x=512,y=1,y=512)'
'd var1-var2'

上のコードの解説をすると、1文目にnetCDFファイルを開きます。

2行目に時間を指定、3行目にdefineコマンドでvar1という変数にその時間の領域平均した値を代入します。

4行目に比較するもう一つの時間を指定、5行目にdefineコマンドでvar2という変数にその時間の領域平均した値を代入しています。

6行目で2つの値の差を描画しています。

1例に過ぎませんが、このようにdefineを用います。

省略可

しかし、このdefineコマンド、省略することができます。

先ほどのコードは以下のように書けます。

'sdfopen sample.nc'
'set t 1'
'var1=aave(t,x=1,x=512,y=1,y=512)'
'set t 2'
'var2=aave(t,x=1,x=512,y=1,y=512)'
'd var1-var2'

3行目と5行目のdefineコマンドがなくなっていますが、問題ありません。

まとめ

GrADSのdefineコマンドは、新たな変数を定義します。

省略することができます。