コマンドには、そのコマンドのオプションがあります。
コマンドを実行する際、それらをコマンドラインに打つのですが、長かったり、高い頻度で実行するとなるともっと短く分かりやすくコマンドを打ちたいものです。
そういう時の機能として、エイリアスとシェル関数があるので、紹介します。
エイリアス
エイリアスでは、コマンドに別名をつけたり、コマンドとオプションをひとまとめにして新しいコマンドのようにすることができます。
エイリアスの設定はaliasコマンドを用います。
書式は以下の通りです。
$ alias 新しいコマンド='処理内容'
次の例は、ls -lコマンドをllコマンドとして、実行できるようにエイリアスを設定しています。
$ alias ll='ls -l'
エイリアスを解除するには、unaliasコマンドを用います。
$ unalias ls
また、全てのエイリアスを削除するにはunaliasコマンドにオプションでaをつけます。
一時的にエイリアスを使用しない場合、実行するコマンドの前に”\”をつけると、その時だけ、エイリアスの設定を無視し、エイリアスを解除せずに済みます。
現在設定されているエイリアスは、aliasコマンドを実行すれば確認できます。
シェル関数
シェル関数は、エイリアス同様、シェルスクリプトに関数を指定することで、エイリアスと同様な機能ができます。
~/.bashrcファイルに記述します。
書式は以下の通りです。
function 関数名(){ 処理内容 ;}
また、以下のようにも設定できます。
function 関数名()
{
処理内容
}
何行にもわたる処理内容の場合、シェル関数を使うとよいかと思います。
まとめ
エイリアスとシェル関数は、同じ機能を持っています。
コマンドとオプションをひとまとめにして新しいコマンドにする場合、エイリアスを使うとよいです。
コマンドを組み合わせたりする、複雑な処理はシェル関数を使うとよいです。
似たようなことは、こちらの記事にもあります。
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